2011年06月16日
8月のきな臭い米国債デフォルトの噂
なぜか、新聞やテレビであまり報道されてませんが、
相場では米国債の一時的なデフォルトがまことしやかに噂されてます。
原因は、アメリカ政府が8月2日までに連邦債務上限を、
14兆3000億ドルより引き上げることができなければ、
米国債の利払いや元本の返済ができなくなるため。
実は連邦債務は5月16日に一度上限に達したのですが、
その際は簡単に言えば特例措置を使って、期限を延ばしたのです。
そして次の期限が8月2日。
8月には短期債償還や長期利付債利払いが待っているため、
これをデフォルトさせてしまうか切り抜けるか?注視されているのです。
もし、一時的にでも破綻してしまえば「債券売り→価格下落=利回り上昇」となって
いろいろな影響がでるのでしょう。
例えば、住宅ローン金利の上昇。
支払不能に陥いる方が増えればモゲージ金融商品の暴落や破綻、
そして住宅販売価格低下で景気も一気に冷え込んでしまいます。
それよりなにより、アメリカ なわけなので、
世界の金融市場に及ぼす悪影響ははかりしれないでしょう。
様々な国の国債や株式の暴落、ドル安など、世界的な大恐慌を引き起こすかもしれません。
中国を筆頭に日本も米国債を大量に買っていますので当然影響も避けられないですよね。
ただ、これはあくまでもデフォルトしたら、というお話で、
考えてみれば来年は大統領選。もしかしたらこの火種(米議会で引き上げ賛否の論争)
も選挙戦をにらんでの攻防のひとつともいわれています。
マーケットを手玉にとるような投資は、素人の個人では中々できないもの。
8.02を見越して変に相場を張るのは考えものですが、
考えもしないような事態が各国で起きているのも事実。
噂に惑わされず、それでも事態を注視しておく用心深さが必要なタイミングなのかもしれません。
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Posted by いのいの at 15:04│Comments(0)
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