2012年01月23日
番外2 資産の枯渇を回避する
日経BP社のSAFETY JAPANに、新しいコラムを上梓しました。
これは、昨年に同じくここに書いた「起業という選択肢」の、前段にあたるような内容です。
この内容は、今までセミナーとか個別相談とかで繰り返し伝えてきたことを
少し凝縮してコトバにしたものです。
(ところどころ、過激発言、や詳細の説明についてはマイルドに編集されてますが・・・)
いろいろなところでコラムや論文を書かせてもらってますが、
ここはテーマが比較的自由なんです♪
将来、起こり得る事態として、生活がまったく立ちゆかなることは日本ではまずないと思います。
最低限のセーフティーネットが機能してますから。
でも、暮らし向きの選択肢が狭まってしまう可能性はありうるのだと思います。
日本全体としては、これからは、美しくしなやかにコンパクト化・ミニマム化していくのだと思います。
縮小化は総人口予測でもGDP予測でも明確ですが、日本人全体の平均年齢が高くなっていくなか、
日本人にしか見いだせない、「美しさ、粋」 をつくりだしていくのが、
世界に先駆けて、そういう社会に進んで行く使命でもあるような気がしてます。
五木寛之さん著の「下山の思想」にも大いに共感します。
もしかしたら、積極的「鎖国」にしていくのもありなんじゃないかと(笑)
そういったなかでも、
ひとりひとりの生活の営みは、安心できて、充実したものであってほしい。
使う目的がわからないのにお金を増やさねばと思ってしまうことの不幸。
お金があれば、何か明確でない漠然とした充実感が得られるかもしれないという錯覚・・・。
ファイナンシャルプランナーって、
節税とか運用とか保険とか、あるいは節約とかを口にするものと思われてる節もあります。
でも、私も含め、そうではないんです。
老後の安心のために、日本で基礎年金制度が確立してから、まだたったの50年あまり。
そこに視点を移してしまうと、社会保障制度の在り様を含めこの先は暗く感じてしまうかもしれません。
でも、究極の幸せは、
「宵越しの金は持たず、その日その日を一生懸命働き、朝が来るのを感謝して毎日を楽しく満足して過ごせる」
こういうことなんじゃないかと。
お金は使うためだけにあるものだから、
上手にいま、またはちょっと先に使えるように、
お金の置き場や、お金の入り方、お金の出方について
少しだけ異なる様々な角度で、その方その方の価値観にあわせてご提案するのが、
ファイナンシャルプランナーという存在、使命なのではないかと思ってます。
そのための些細な手段が、貯蓄であったり節約だったり、運用や保険であって、
別にこれらは、極論するとどうでもよいことばかりです。
ちょっとしたコツや、発想の転換ですぐに良い方向に向かいます。
お金がなさ過ぎて感じてしまう不幸は、いろいろな方法で緩和できるかもしれません。
でも、反対にお金がありすぎて感じてしまう不幸はとても対応するのが難しい・・・。
地位とか贅沢とか延命ではなくて、
ひたむきになれることと、自分の居場所と、一日の終わりに「あーよかった」と思える瞬間と、
そして感謝の想い、
こういうことをできるだけ長く感じられながら、
そしてテクニカル的に、そう感じられるかもしれない可能性の選択肢の幅を少しだけ広げられる術を、
できるだけたくさんの方に伝えられれば、と思ってます。
たぶん、ここでの更新は次が最後ですけど、
いろいろ場所を変えて発信できればと思います。
資産の枯渇を回避する、 そのコツのひとつの
「資産の置き場」の選択肢のひとつは、ラナリアさんのセミナーでもお伝えできればと思います!