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三鷹のファイナンシャルプランナー、いのいのです。
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2011年03月10日

会社は誰のためにあるのか?



この時期(だけ?)、FPはこてんぱんに忙しいので
中々更新できずにいます。





・熱海の高齢者施設に見学に行ってきました
・笑っていいとも!に2回目の出演をさせて頂きました
・日弁連主催の成年後見信託のセミナーに出て思うところがありました
など、いろいろ書いてみたいのですが、とりあえず今日はこれ。
ちなみに、残念ながら最近読んだ本の中で画像は最悪でした。
古いんですよね・・この発想。皆が一般的に持ってしまってる発想。
だから、打開策はどうなの? を読みたかったのですが・・・。
ブックオフに持っていくのも面倒なので即捨てました! 
竹田恒泰氏の「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」は是非読みたいですね!


会社のステークホルダーとしては主に、株主、顧客、社員があると思います。
論文的には、各々のステークホルダーに合わせた会社の取り組みがあり、
また各々の中でどれが一番大事、ということは論じ得ないと思いますが、
今日はあえて個人的意見。

<株主が一番大事とする場合>
会社の主目的は株主利益の最大化です。
主として「配当性向」「配当利回り」の最大化があるでしょう。
また、上場企業ならば株価や流動性に配慮する対策に留意するのが必須です。
また、間接的には、決して金銭には替えられないけど、
その会社の株主であることに誇りと意義を持てるような企業活動を継続することが大切といえます。
そのためには、顧客の利益と満足、そして従業員の質やモラルなしで語ることはできません。

<顧客が一番大切とする場合>
顧客といっても、取引先・クライアントと商品やサービスを提供するエンドユーザーに分かれます。
いずれにせよ、自社の商品やサービスを何らかの形で利用する顧客の満足度が最大の課題です。
しかし、それには商品やサービスの質の良さはもちろん、利用する際の満足度が不可欠です。
どんなに良い商品やサービスであったとしても、それを媒介する者の質で満足度は大きく変わります。
やはり、「人」が大事なのだと思います。
極論すれば、会社は、自社の商品やサービスに絶対の自信があるのなら、
会社はその生産に特化すれば良く、その媒介は良質な外部に委託するのでも良いと思います。
企画・生産は自社で、営業・販売・管理・フォローは全て外注という発想です。
もしかしたら生産も外注して、企画だけど担当するのなら、
何も社員を雇う必要は無く、社長1人でもできそうです。ただ、中々そういうわけにはいきませんよね?

<社員が一番大切とする場合>
個人的には、ここが一番大切なのではないかと思います。
もちろん、社員だけを甘やかして株主や顧客をないがしろにするのは論外です。
しかし、社員への満足度を最優先するために株主や顧客の利益を考えるのは、
報酬条件や企業の永続性からみれば大切ですが、その株主や顧客の満足度を考えると、
やはりどうしても社員のロイヤリティや仕事の質に回帰すると思えます。
社員の安定した生活を確保し、社員のモチベーションや質を高めるには
やはり経営者の資質や戦略が問われ、結果としては顧客の満足を獲得する必要があります。
また、そのための資金調達手段である株主の存在も見逃せません。
しかし、そのような状況を実現するために、
経営者のカリスマ性はさることながら、媒介者としての社員一人一人の存在は大きいといえます。


企業は社員を雇って組織を作るものです。社員の一人一人がいなければ組織は回りません。
また、日本でも一時期は、「会社は家族」という考えが深く根付いていました。
家族の一因である社員の生活を守るのが家長である社長の務めです。
公序良俗に明らかに反する行為では無い限り(あるいはそういう場合でもギリギリのところまでは)、
会社は自社の社員を守ってくれる。時には自分の身を犠牲にしても。
だからこそ社員は会社に忠誠を持って業務にあたれる。 そうではないでしょうか?
また、たとえ組織として会社が大きいのであっても直属の上司は部下を守るものではないでしょうか?


私だけでなく、多くの方が尊敬して止まない歴代の経営者の方には、
「社員を守る」を公言して筆頭に掲げていた方は少なくありません。
周知のとおり、当然、松下幸之助氏であり本田宗一郎氏などです。
(もちろん、社員を大切にしたからこそ研究に勤しみ消費者にも目を向けられたと思います)。
「企業は人なり」ですよね?


かくいう、私の身近で、ごく最近、素晴らしい上司がいてくれたことを改めて知る機会がありました。
少し前に、実家に帰った際、母親から「見せよう見せようと思いながら忘れてた」と言って、
数通の直筆の手紙を差し出されました。
差し出し主は、かつて私が勤めていた会社で、当時所属していた遠隔地の支店の支店長からのものでした。
その支店長は、こまめに部下である私の様子を、遠い地で暮らす親にこと細かく書き綴っていました。
世間波のお世辞はあまりありません(っていうか、ほとんどありません 笑)。
こういうところがまだ未熟であるとか、ただこういう精神が芽生えてきたとか。。
普通、部下の親には少しくらいお世辞も書きそうなものですが、それはなく、
変わりに誰が見ても、それが真実の様子なのだろうな、と思える近況を、つど親に報告してくれてました。また、結婚を意識して支店長に打ち明けた際のことを、息子よりも仔細に書いていました。
体調を壊して休んだ時には、わざわざ独身寮まで様子を見に来たり、
休日には自宅に招いてくれて家庭料理をふるまってくれたり、
あるいは、休日の殆どを支店の仲間と遊んでたりもしましたが、そういう雰囲気も作って下さってました。
唯一、その地のフルマラソンに一緒に強制的に参加させられたのは苦々しいですが(笑)、
途中でタイムアウトで棄権した私に比べ、支店長は立派に完走されてました。

育てて頂いたのだな と改めて思い直しました。
こういうエピソードを知る前でも、最近無意識のうちに、
その上司がよく歌っていた曲をよく歌うようになりました。
正直、あまり歌が上手くない方でしたので、(ただでさえ上手くない私は)、
歌うたびにどうしてもサビの音程がずれるとよく指摘されます。でもそれは、
本当の歌手が歌っているのをあまり聞いたことが無く、彼の歌っている時しか知らないから。


「何かの縁で一緒に働くことになった社員を守り、そして育てていくのが会社。」

「上司というのは部下の幸せのためにある。」


これは、某企業の社長であったり、某企業の開発部門の責任者が発した、あまりも有名な言葉です。


ごく最近、知人からリストラまがいにあっている話を聞きました。
その会社は、私もよく知り、とても近い存在にあった会社です。
ここ数年、その業務内容の特性にすれば、単に保有資産の売却では済まされない、
その業種特有で堅持しなければならない倫理性に欠如した経営判断を
立て続けに行っていたので憂慮してはいました
(監督官庁も厳しい業界なので。色々なところから問題視する声も聞いてましたし)
しかし、まさか保持していたと持っていた、「どんなに不況でも従業員は守る」を捨て、
不当なリストラを断行しているなど疑うよしもありませんでした。

愛着のある会社だけに残念な気がしますが、
そのように厳しい時だからこそどのように対処したのかで真価は後から問われてくるものです。
その会社に託せる希望は薄くなりました。
(上場企業なので、株式売却の決意をしました)。
たとえ、今回の危機は乗り切ったとしても、
早晩、そのような会社は沈み滅していくのだろうと思います。











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